沖縄の夏野菜が、愛犬の体を内側から涼やかに整えます。
湿気の多い沖縄の初夏。暦の上では二十四節気でいう「立夏」の時期ですね。
沖縄ではちょうど梅雨入りの時期と重なり、空気はぐっと湿り気を帯びてきます。
じっとりとした湿気と、日差しの強まり。この組み合わせが、私たちだけでなく愛犬の体にも少しずつ影響を与えます。
中医学では、この時期は「湿」と「熱」が体にこもりやすいと考えます。
湿とは、体の中に余分な水分が滞る状態。熱は、体の中にこもる余分なエネルギーのようなものです。
例えば、こんな変化はありませんか。
なんとなく元気がない、食欲にムラが出る、咳の症状が気になる、皮膚がベタつく、かゆがる。
これらは「湿」と「熱」が関係している可能性があります。
だからこそ、この時期は体にこもった熱を冷まし、余分な水分の巡りを整える食材を取り入れることが大切です。
そこで活躍するのが、沖縄では昔から親しまれてきた「ヘチマ」です。
梅雨から夏にかけての沖縄にはぴったりの食材です。
ヘチマは「肝」と「胃」に働きかけます。
肝は、気や血の流れをコントロールする臓器。
ストレスや気温変化で滞りやすいこの季節、肝の働きを助けることは愛犬のメンタル的な安定にもつながります。
胃への働きは、消化力の維持に直結します。
ヘチマの効能は、体の熱を冷ます、体の余分な痰を足り除く、咳を抑える、呼吸を整える、巡りを良くする、母乳の出を良くするなどがあります。
ヘチマは、沖縄の人たちが昔から「体にいい」と感じながら食べてきた野菜です。
梅雨の重たい空気の下、愛犬が涼しそうに横になっている。そんな穏やかな夏の入口を、ヘチマと一緒に迎えてみませんか。


週刊かふう2026.05.8日に掲載