二十四節気(にじゅうしせっき)では、大雪(たいせつ)の時期となり、冬が深まる季節となりました。今回は、冬の季節の食養生食材として「腎」を補う「ハスの実」をご紹介します。
わんこさんは腎の弱い生き物と言われていて、1年中、「補腎(ほじん)」を意識した方が良いと言われています。補腎を行う食材は、関連する「耳」「骨」「毛(髪)」などにも良いとされています。
ハスの実は、五臓六腑の「脾(ひ)」(消化器系)、「腎(じん)」、「心(しん)」に作用します。体を温めも冷ましもしない食材なので、1年中使いやすい食材です。胃腸の調子を整え、下痢や軟便の改善にも良く、シニアになると多い尿失禁にも効果的です。また、養心安神(ようしんあんじん)作用があると言われ、気持ちを落ち着かせ安眠に導きます。夜、よく寝れていないわんこさんにもおススメです。
ハスの下の方にできるのが「蓮根」です。蓮根はハスの実と似たような効能があります。
【調理方法】
一晩お水に浸け、新しいたっぷりの水で茹でます。灰汁が気になる場合は、1〜2度茹でこぼします。お芋のようにホクホクになったら出来上がりです。
【注意点】
わんこさんは1日1個からお試しください。便秘が気になる時は控えてください。ハスの実の真ん中にある緑色の胚芽の部分は、取り除いてください。カリウムを含んでいるので、カリウム制限のあるコにはおススメできません。
※ハスの実とは
生薬として使われる食材で、生薬名は「蓮子(れんし)」と言われます。生薬とは、漢方薬に使われる原料の事で、2種類以上の生薬を使ったお薬が漢方薬です。
業務スーパーや以下のサイトなどで手に入れることができます。
※ネットショップでの購入は信頼できる店舗からの購入をおススメします


週刊かふう2024.12.03号に掲載
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