食材がどこに効くか知ろう!
中医学では、私達の体の中に、「経絡(けいらく」という、エネルギーが流れる道筋があると考えられています。まるで、体の中に見えない高速道路のようなものがあるイメージですね。
食べ物は、この経絡という道を通って、体のいろいろな臓腑に届けられます。そして、この食材は「肝」に効きやすい。この食材は「腎」に働きかける。というように、食材ごとに、得意な臓腑があるんです。
この「食材がどの臓腑に特に効果的発揮するか?」を表したものが、「帰経(きけい)」と呼ばれています。
面白いことに、ひとつの食材が複数の臓腑に働きかけることも多いんですよ。例えば、ある食材が「肝」と「腎」の両方に良い効果をもたらす。といった具合です。
この帰経は、食材の味(五味)、性質(五性)など、さまざまな要素が互いに影響し合って、体全体のバランスを整えてくれるのです。

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