春の季節の食養生食材として「肝」を補う「菜の花」をご紹介します。
二十四節気(にじゅうしせっき)では、もうすぐ春分(しゅんぶん)の時期となり、昼と夜の長さがほぼ同じになります。
春は、植物が芽吹いてくる時期ですね。
この時期は、「肝」を補うものとして、新鮮な葉野菜(春菊、小松菜、ほうれん草等)を摂るとよいと言われます。
そのうちのひとつの、菜の花は、五臓六腑の「肺(はい)」「肝(かん)」「脾(ひ)」(消化器系)、に作用します。
菜の花の効能は、主に5つあります。
1つ目は「化瘀(かお)」で、瘀血(おけつ)を取り除く方法の事で、瘀血とは体内の血流が悪く、血液ドロドロの状態を指します。
2つ目は「活血(かっけつ)」で、血の流れをよくすること。
3つ目は「消腫(しょうしゅ)」で、腫瘍(できもの、うみを含んだ腫れ物)を取り除くこと。
4つ目は「解毒(げどく)」で、体内に入った有害な物質を排泄させること。
5つ目は「通便(つうべん)」で、便秘を改善すること。
菜の花は、栄養価の高い食材で、ビタミンやミネラルもバランスよく含んでいます。
また、免疫力を高めデトックスにも良いと言われています。
【調理方法】
少量ですが、シュウ酸を含むので、細かく切ってさっと下茹でしてから使います。
(下茹でした茹で汁にシュウ酸が溶け出しますので、ゆで汁は捨てて下さい)
※色の濃い野菜は、シュウ酸を含む事が多いので、上記のような調理方法をおススメします。
【注意点】
腎臓の数値が悪い場合、多食しない方が良いです。


週刊かふう2025.03.07号に掲載
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