ゴーヤーチャンプルで夏養生

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   沖縄の夏の定番、ゴーヤーチャンプル。薬膳の視点からその魅力をひも解きます。

七月上旬頃になると、二十四節気では「小暑」を迎えます。二十四節気のひとつで、本格的な暑さが始まる頃とされています。
梅雨が明け、太陽が容赦なく照りつける。沖縄ではこの頃、日差しの角度がぐっと急になり、アスファルトが熱を帯びて揺れて見える、あの季節です。

この時期に、注目したいのが、沖縄の夏の定番料理「ゴーヤーチャンプル」です。
ゴーヤー、豆腐、豚肉、卵。シンプルな組み合わせに見えますが、中医学の視点から見ると、この料理は驚くほど理にかなっています。

まずゴーヤーは、暑さによって体にこもった熱を穏やかに冷ます手助けが期待されます。
しかし、熱を冷ます食材ばかりでは、体力まで消耗してしまうことがあります。

そこで重要な役割を果たすのが豚肉です。
豚肉は中医学では、強く冷やし過ぎることなく潤いを補う食材とされています。
暑さによって失われやすい体の潤いを養い、消耗した気や血を補う働きがあると考えられています。
つまり、ゴーヤが余分な熱を整え、豚肉が不足しやすい潤いと元気を補うことで、夏の体調管理を支えているのです。

さらに、豆腐は体に必要な水分を補いながら、胃腸に負担をかけにくい食材として利用されてきました。
卵もまた、体を養い、潤いを補う食材とされています。

昔の人々は「薬膳」という言葉を知らなくても、季節に合った食材を選び、日々の食事の中で養生を実践していました。
ゴーヤーチャンプルは、まさに沖縄の風土が育んだ夏の養生食といえるでしょう。


週刊かふう2026.07.10日に掲載

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