捨てていた髭が、愛犬の薬になる

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   体に余分なものをためやすい季節に、髭という選択を。

六月半ば、暦は芒種(ぼうしゅ)を迎えます。
穀物の種をまく頃とされるこの時期、沖縄では湿気を感じやすくなります。
この「湿気」は、中医学では「湿邪」と呼ばれ、体に入り込むと巡りを滞らせ、不調の原因になると考えられています。

とうもろこしを買ったとき、あのふさふさした髭を、何も考えずに捨てていませんか。
実はこの部分、中医学では「玉米鬚(ぎょくまいしゅ)」および南蛮毛(なんばんもう・なんばんげ)呼ばれる立派な生薬のひとつで
中国の伝統医学でも古くから用いられてきました。

とうもろこしの髭は、体内にたまりやすい余分な水分を外へ排出する働きを助けるとされ、
こうした時期の体調管理に適した素材です。
愛犬の足や顔がむくんでいる、尿の量が少ないと感じるときには、水分代謝を整える一助になります。
また、腫れや重だるさをやわらげる働きもあり、内側からすっきりとした状態へ導いてくれます。
穏やかに作用し、じわりと体に寄り添う存在です。

使い方は、髭は乾燥させてから5分ほど煮出し、お茶として作ります。
その煮出した液を、ごはんにかけて与える方法がおすすめです。なお、乾燥済みのものも市販されています。

見慣れた食材の中にある、見過ごされがちな部分に目を向けること。それも薬膳の大切な視点です。
湿気の重たい空気の中で、愛犬が少しでも軽やかに過ごせるように。そんな小さな工夫を、日々の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。

週刊かふう2026.06.12日に掲載

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