秋の味覚さつまいもで、愛犬の毎日の食事からやさしく養生を。
九月の上旬から中旬にかけて、暦の上では「白露」という節気を迎えます。
文字通り、朝露が白く光って見えるほど、空気が冷え始める頃という意味です。
もっとも、沖縄ではまだ日中の暑さが続き、本土のような涼しさを感じるのはこれからでしょう。
ただ、朝晩だけふっと空気がやわらぐ日が増えてくる。この「昼と夜の寒暖差」こそが、実は愛犬の体にとって小さな負担になります。
中医学では、こうした季節の変わり目は「脾」に負担がかかりやすい時期とされています。
脾とは、内臓としての脾臓そのものというより、食べたものをエネルギーに変える「消化の司令塔」のような働きを指す言葉です。
寒暖差や湿気の変化で、この脾の働きが乱れると、食欲がなくなったり、便がゆるくなったりしやすくなります。
まさに、この時期に意識したいのが「脾を助ける食材」なのです。
そんなときに取り入れやすい食材のひとつが、さつまいもです。
効能としては、まず、脾の働きを強め、体を動かすエネルギー(気)を補います。
次に、胃の調子を整え、体に必要なうるおいを生み出す働きがあります。
そして、腸の動きをなめらかにし、お通じを助ける効能です。
食欲が落ちたり、便が硬くなったり緩くなったりしやすいこの季節、さつまいもはまさに理にかなった一品だといえるでしょう。
季節の変化を感じながら、愛犬のごはんを見つめ直してみませんか?
おいしく食べること。毎日を元気に過ごすこと。
その積み重ねも、大切な養生のひとつです。


週刊かふう2026.09.11日に掲載